おはようございます、ノ・ジェスです。
令和哲学カフェはBEST BEING塾を
今年中に10300校つくるという流れから
月曜日と水曜日開催がスタートしました。
7ラウンドでは
人気ある哲学者1人を取り上げ、
完全学問・完全教育を具現化させていく
BEST BEING塾の
あり方・やり方・思い方・哲学を
深めています。
今回は冨沢亮太さんから
フッサール哲学の
プレゼンテーションがありました。
フッサールは科学の限界を突破して
主観と客観の分離の問題を解決し、
完全学問をつくろうとしましたが
叶いませんでした。
ディスカッションテーマは
「完全学問になるための条件とは」でした。
フッサールは
科学的探究は対象に対して
数学的な言語や
科学的な言語・記号によって
一部分だけをとっているという
科学の欠陥があると考えました。
そのため
対象に対してはエポケー(判断停止)
せよと言いました。
また、目の前の現実はすべて人間の主観で
客観的存在は不可能だと言っています。
ですから自分と繋がっていない物理学・科学に
人間の主観を取り入れることを
主張しています。
人間の主観を取り入れれば、
目の前の現実は自分しかみることができない
思い込み、夢、錯覚になります。
蛹と繭の中にいることを超えたら、
超越的主観になります。
令和哲学では何かに依存するものは
全部泡なので現実の世界の物質の因果、
生命・物質・エネルギーの因果も全部溶けて
独立している「自分」という概念以外は
ゼロ化されます。
ですから、「私がみているわたしの地球、太陽」
となるのです。
自分しかない、は令和哲学では
動きだけがあるとなり
一番速いスピードの動きは
どこにも依存しない超越的主観です。
超越的主観が
なぜ独立している私を必要とするのか、
を説明する過程の中で、
1番速いスピードの動きでみれば
心でみる世界となり、
2番目のスピードの動きでみるなら
脳でみる世界になります。
科学的な客観世界でみるというのは
脳の世界です。数学は数学の記号、
哲学は哲学の記号・言語で
フィルタリングされた結果・事実を
客観と言うので、フッサールも
客観は真実ではないと言っています。
フッサールの限界は、
相互主観性を通して独断にはまらないように
という割には脳を完全に卒業しておらず、
スクリーンの中から
外の世界を語る感じがします。
それぞれに宇宙があり、
それを認めようという態度です。
フッサールは科学の批判には成功しましたが
「~がある」の最上位概念を完全に突破して
新しい概念を提案できませんでした。
このように「有」の概念を突破するのは
本当に大変で、そのため神・仏・空・
観点的な超越的主観というところに
とどまってしまうのです。
科学・数学の限界を感じて
完全学問をつくろうとしたフッサール哲学を
理解すればnTechもよくみえてきます。
現象学の限界を超えてAI時代に
絶対必要なのが完全学問です。
人間の脳機能の一兆倍のAIが活躍する時代、
人間最高の尊厳機能を発揮して
みんな哲人になるしかありません。