【20231107】騎士道と武士道の共通点と違い 令和哲学カフェNo.813

おはようございます、ノ・ジェスです。

令和哲学カフェ7期では10月30日より
さらに新しいテーマが始まりました!
新しいSAMURAI5人と共に
「精神とは」を深めています。

水曜日の侍は池田健吾さんです。
健吾さんからは、「騎士道」の誕生背景を通して
精神についてプレゼンテーションがありました。

ラモン・リュイやレオン・ゴーティエから
始まった騎士道の歴史背景には
王位継承の争いや、
十字軍の聖地奪還、
英仏の百年戦争、
その後も宗教改革、フランス革命へと続く
激動の時代がありました。

その中で人間がどうあるべきか
神への献身、異教徒との戦い、弱者の守護
近世以降は、主君への忠誠、名誉と礼節、
貴婦人への愛、を掲げてきたのが
騎士道です。

西洋の騎士道精神と日本の武士道精神の
共通点と違いには何があるのでしょうか。
ディスカッションで出た意見を
一言でまとめてもらうと
共通点は「命以上に
大事なもののために命を使う」が出ました。
これは1分1秒でも長く生きろ、
と何者かに命令されている生命から、
宇宙論・存在論を突破していく
実存の突破意志と整理できます。

違いは「心があるか」が出ました。
武士道は、鈴木大拙のいう日本的霊性、
nTechでいう純度100%の心と
完全にひとつになるのかを重視します。
騎士道は、ひとつになるよりも
神の奴隷・道具となることを全うできたか
を重視しているようにみえます。
武士道は「自分は神になったか」と
騎士道は「神のいうことを聞けたか」の
違いではないか、という例えも
視聴者から出て、なるほどと思いました。

騎士道と武士道を比較してみると
日本の武士道が、自分の決断覚悟で
これが私の人生だと絶対的主導権をとり
人間最高最強のモデルを、共同体レベルで
つくろうとしたことがよくわかります。
生死を超えて誇れる戦いを追求する
武士道に対して、騎士道では
神を信仰しない人は悪魔として殺すような、
勝ち負け重視の世界です。

本物の精神文明は日本しかありません。
共同体全体が強くなろうとして
真の強さの人間をどんどん育てていく文化が
日本文明です。
心時代が本気で力を発揮します。

現在、令和哲学カフェは
令和哲学チャンネルにて
アーカイブが1週間視聴可能になります。
ぜひお友達にもご紹介ください。

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