【20250309】社会変革を起こすために一番重要な哲学の本質とは? 令和哲学カフェNo.971

おはようございます、ノ・ジェスです。

令和哲学カフェはBEST BEING塾を
今年中に10300校つくるという流れから
月曜日と水曜日開催がスタートしました。
7ラウンドでは
人気ある哲学者1人を取り上げ、
完全学問・完全教育を具現化させていく
BEST BEING塾の
あり方・やり方・思い方・哲学を
深めています。

今回は、塩見典子さんから
ジル・ドゥルーズについて
プレゼンテーションがありました。

20世紀は戦争や革命の続く時代でした。
ドゥルーズはナチス占領下のフランスで
10代を過ごし、国家権力の暴力性や
個人の自由を抑圧する支配構造を
問題視するようになりました。
ドゥルーズは伝統的な哲学の普遍的な理性や
絶対的な精神などは
個人の自由や創造性を抑圧するものと
批判しています。

前期ドゥルーズ哲学は差異の哲学で
同一性より差異を本質としました。
後期ではガタリと共に資本主義や
社会の人間の欲望について考察しました。
ドゥルーズ哲学の結論としては
世界は内在的な力の相互作用によって
無限に生成し続けるというものでしたが
それを社会変革の方向性にまで
繋げて示すことはできませんでした。

ディスカッションテーマは
​​「社会変革を起こすために
一番重要な哲学の本質とは?」でした。
​​ドゥルーズ哲学の限界、
​​哲学が社会に貢献する
究極のポイントとは何かについて語りました。

ドゥルーズは違いを強調していますが、
一元論や絶対世界を否定するので
これでは二元論になってしまいます。
人間が知るべきことは
「存在不可能」「知ること不可能」です。
死ぬことは知ることの終わりです。
悟りも知ることを卒業ですが、これは
脳を卒業することでもあり、
自己合一のことでもあります。
このように生死が一つになります。

無知の知、無概念の概念で
無為自然であるこの世界は
1番目の動きであり
人間の認識ではすごすぎて認識不可能です。
そしてすべてをオールゼロ化できる
共通土台なので観点を楽しむことができます。
歓喜・笑い・遊びがあふれる哲学が大事です。

ドゥルーズの世界では遊びができませんし、
違いの生成を強調するだけでは
愛になれません。
ドゥルーズはスクリーンの中の世界を語っていて、
違いを生み出す主体を
令和哲学でいう形状記憶+αとみていました。
脳が違いだけ取ってみるため
SVが生まれます。

スクリーンの外である「1」を
ディファインできなかったドゥルーズは、
差異を生み出すのは「1」が自分を知るために
錯覚独立している自分を
生成させるためであることが
わからなかったと思います。

違いを生み出し続けるのも共通土台を
どうしたら持てるかに向かっています。
相対世界では
エントロピー∞になったらゼロに戻って
違いのない世界にいくしかありませんが、
一元を否定したドゥルーズは
苦しかったと思います。

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