おはようございます。ノ・ジェスです。
昨日は、第73回令和哲学カフェが開催されました。
毎回多くの方に
ご参加いただきありがとうございます。
「ウィトゲンシュタインと言語」2日目は
「言語の究極の用途・機能とは何か」
についてWHT※を行いました。
ウィトゲンシュタインは
天才哲学者として知られています。
彼が残した生前のメモなども
ユネスコが世界記憶遺産として
保存しているほどです。
ウィトゲンシュタインは20代のうちに
「哲学のすべての問題を解決した」
と宣言しました。
言い換えれば「もう哲学はいらない」
という宣言をしたのです。
物差しで何かを測っても、
その物差しが正確に測れるものでなければ、
測った結果自体もおかしくなります。
ウィトゲンシュタインは
考えの道具が言語であるが、
それまでの哲学は、
言語を無視して
考えばかりしていると切り捨てました。
哲学の全ての問題は、
実は言語の使い方にあるとし、
言語で表現できる世界と
できない世界があることを
鮮明に分けることだと言いました。
言語で表現できる世界とは
数学、物理学、科学の世界などですが、
宗教や倫理道徳は、
言語で表現が不可能な世界であるのに、
同じように語ろうとするから
おかしくなると言ったのです。
表現できる世界であっても
観点や判断基準によって違いが生まれます。
ましてや5感覚で認識できない世界のことは
言語を使って表現できません。
言語を使って
「正しく知っている」と言える世界は
一つもないということを気づくべきなのです。
「語りえぬものには
沈黙しなければならない」と
ウィトゲンシュタインも書き残しています。
→※用語集はこちら
https://reiwaphilosophy.com/community/knowledge-base/words/
次回の令和哲学カフェは、
9/8(火)21時から開催します。