おはようございます。ノ・ジェスです。
昨日は、第41回令和哲学カフェが開催されました。
毎回多くの方に
ご参加いただきありがとうございます。
今回はWHTではなく、
主にニーチェについての解説をしました。
私はニーチェは真理に対する
アプローチの姿勢が素晴らしいと思います。
彼は、真理を女性に例えた時、
踊ることができない神は神ではない、
と2000年間生き方の基準点であった
神を否定し、真理を
人生に活用応用しようとしました。
価値があるのは神の世界であり、
神につくられた相対世界は価値がない
と考えた形而上学に対しても、
相対世界の方こそ
絶対世界を決めつける立場だという
ポストモダニズムの考え方を提示しました。
また、神や現実からくる
意味や価値はすべて破壊される
時代が来ることを見越し、
すべての意味と価値が壊れた時代に
どう生きたらいいのかを
問いかけたのがニーチェでした。
神に決めつけられる、
今までの受動的な人間として
消えゆく対象になるのではなく、
「あなたの運命を愛しなさい」と、
自分の人生ゲームを自ら
決めつける超人になることを訴えました。
しかし、最終的には
彼自身も精神を病むという
結末を迎えることになりました。
明確に絶対世界が何なのかがわかり、
そこから現実世界を定義することが
できなかったために、
完全にビンの外へは出られなかったのです。
その状態で、騙し騙される
ビンの中の世界で生きることは、
最悪の地獄にいるようなものです。
共通土台のない中では、
喋れば喋るほど心と心は一つになれず、
愛したくても愛せないからです。
ニーチェの訴えは
人々に伝わりませんでした。
真理を探究しながらそれを明らかにして
共有することができずに、
精神を病んでしまうのは、数学者や
心理学者たちの中にも少なくありません。
現在も、数学は数がわからず、
物理学は物質がわからず、心理学は心が、
人間学は人間が何なのかわからない
という限界を抱えています。
令和哲学では源泉的動き1から
すべてを定義し、
すべての学問を統合し、哲学で
世界をひとつにできる確信があります。
次回の令和哲学カフェは、
7/24(金)21時から開催します。