おはようございます、ノ・ジェスです。
令和哲学カフェ6期テーマは
「アモールファティ ~集団武士道の進化~」
をテーマにお届けします。
5人の21世紀SAMURAIたちが
各曜日を担当しながら
宮本武蔵、新渡戸稲造、坂本龍馬、
吉田松陰、山本常朝(葉隠)を深めています。
木曜日は原田卓さんと5人の参加者で
吉田松陰を育てた母親について深めました。
松陰の母・滝は
「女丈夫:肝っ玉が座った気丈な女性
と言われる人物でした。
松陰の処刑の知らせを受けた時も、
狼狽したり不安がったりする様子もなく、
普段と少しも変わらない様子で
毅然としていたそうです。
なぜ滝は、
ここまで毅然としていられたのでしょうか。
人生には直線コースと曲線コースがあります。
直線コースはスピード勝負、
曲線コースは路線チェンジの勝負です。
それは、生き方勝負と
死に方勝負の違いになります。
生き方勝負は
無理なくアクセルを踏む世界であり、
死に方勝負は
自分のすべてを使いきる世界です。
松陰は、あの時代の幕藩体制が
つぶれることはわかっている状態なので、
死に方勝負をするしかなかったのです。
そんな松陰の母ですから、
臆病と正反対のエネルギッシュな人物です。
そして、日本全体だけでなく、
アジア全体の近代化を実現させる
大きな夢を持ち、
事実の世界に惑わされず、
死に方勝負の共有ができていたから、
心の準備ができ、
毅然とした態度が可能だったのでしょう。
名誉を得ること、個人が有名になることは
簡単ではありませんが、
文明全体で得ているのが日本文明です。
それを可能にしたのが、
松陰の首のない遺体です。
伊藤博文が松陰の血だらけの遺体を
抱きしめながら実践した
決断と覚悟の上に成り立っています。
この日本文明のプレゼントを宝とし、
私たちも、物質文明、戦争文明、
動物文明の骨を断つ勝負をしていきましょう。
現在、令和哲学カフェは
令和哲学チャンネルにて
アーカイブが1週間視聴可能になります。
ぜひお友達にもご紹介ください。