【20110927】一般的な「悟り」のイメージ④

おはようございます。
Noh Jesuです。

このメールマガジンでは、「和の産業」「悟りの産業」を実現するためのキーワードを、毎日発信しています。

「悟るものがないことを悟ること」。

本来これは、完璧に悟った上でこの言葉の意味を明確に分かった人が語る言葉ですが、その真意を理解していないまま言葉だけが先行している状況があるように思います。
知識レベルで「悟るものがないことを悟った」と言ってしまうことは、本当は短絡的で失礼なことと言えます。

仏教では全宇宙を現象と真理からみて4種に分ける四法界(しほっかい)という類別の仕方があります。
四法界とは、
事法界:事としての差別的現象界
理法界:理としての平等の本体界
理事無碍(むげ)法界:現象界と本体界は一体不二である
事事無碍(むげ)法界:現象界の一々の現象そのままが絶対である

この最後の事事無碍(むげ)法界は、現象全てがパーフェクトであることを言っています。
それは例えば、たとえ殺されて怨むこともまた真理であると、ALLYESができる世界です。

今はインターネット上に情報が溢れ、知識だけになりやすい現状があります。
ですから、知識レベルの観念的な悟りに留まり、虚無に陥ってしまいやすい状況なのです。

次回は、「話頭禅(わどうぜん)」の悟りの世界について語っていきます。

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