【20220810】経済学と労働力 令和哲学カフェ No.523

おはようございます、ノ・ジェスです。

令和哲学カフェ第5期
「Dignity Routine ~尊厳習慣~」
6ラウンドでは「経済を哲学する」のテーマで
経済学者5人を選び、令和哲学カフェ
経済学マスターバージョンで開催しています。

この日はイギリスの経済学者
アルフレッド・マーシャルの
プレゼンテーションから始まりました。
経済学は何を目指すべきかについて
人間の「良き生」(well-being)が大切であり、
そのためには、富の増大(財自体)よりも
生活の質(効用)の改善が
大事だと言っています。

cool head(数学的思考)&
warm heart(共感)という考えが
マーシャルの前提にあります。
S(どんな人になって)は利己=利他な人間で
共感があるから
人に奉仕する精神を持つことが出来て、
V(何をするか?)は、
数学的な経済理解を裏付けとして、
自由な経済活動で生活の質向上を
推進できるとまとめていました。

では経済における労働とは何でしょうか。
アダム・スミスは商品の生産活動、
マーシャルは効用を生み出す行為、
ケインズは所得と購買力を増大する行為、
マルクスは人間を進歩・進化、
成長させてくれる神聖な活動、
ドラッカーは
仕事を生み出す活動とあげました。

これを5階建ての建物にすると、
まずマルクスの人間を進歩・進化
成長させてくれる神聖な活動があって、
ドラッカーの
仕事を生み出す活動に繋がります。
それによってアダム・スミスの商品の生産活動、
ケインズの所得と購買力を増大する行為、
そしてマーシャルの効用(生活の質)を
生み出す行為に繋がる
という整理がありました。
今は物商品を買うのではなく、
認識商品を買わないといけない時代です。
その意味では消費者の消費能力が大事
という観点で素晴らしい整理が出来ました。

数学の関数まで勉強しながら、
経済学に取り組んだマーシャルですが、
「人間が何なのか」がわからないと
経世済民とは言えません。
産業革命のバブルを和業で補うことが出来る、
新しい資本主義が
日本で完成されたら最高です。
これからも今までの資本主義、経済学の
何が足りないのかをしっかりみながら、
日本から世界を救済する、
完全な経済学を共につくっていきましょう。

現在、令和哲学カフェは
令和哲学チャンネルにて
アーカイブが1週間視聴可能になります。
ぜひお友達にもご紹介ください。

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