おはようございます、ノ・ジェスです。
令和哲学カフェ第5期
「Dignity Routine ~尊厳習慣~」
現在は「SAMURAIを哲学する」
がテーマです。
5人の21世紀SAMURAIたちが
各曜日を担当しながら
宮本武蔵、新渡戸稲造、坂本龍馬、
吉田松陰、山本常朝(葉隠)を深めています。
木曜日は原田卓さんの担当で
テーマを「涙」として
吉田松陰の『七生説』について深めました。
『七生説』は松陰が27歳の時、
野山獄を出てから
自宅謹慎中に記したものです。
気(陰陽)と理(陰陽を作用させる元)
という儒学の思想は、
人が生まれたら理を受けて心となり、
気を受けて体となると言っています。
体は自分で心は公であるから
心に従って自分を小さくすれば大人、
自分に従って心を小さくすれば
小人の生き方になります。
ですから小人は体が滅して
気が尽きれば滅びてしまいますが、
君子は体が滅しても心は、永遠不変で
滅することはないということになります。
そして、7回生まれ変わっても
国賊を滅すと国へ忠義を貫いた
楠木正成のエピソードが語られます。
忠孝節義のある人同士は
「理」で繋がっているので、
松陰も楠公の墓をみて涙が出たのは、
楠公と「気」は繋がっていないが、
同じ志を持ち心が繋がっていて
奮い立たされたからだと言います。
松陰は自分も忠孝の志を立て
国を守ろうとしたが果たせず面目ないが、
楠公と同じく体は滅んでも心は滅ぶことなく、
自分をみて後の人が奮い立ち、
七生よみがえるだろう、と
七生説を記した理由を書いています。
人間は一義、大義、正義が立ち
歴史文明にポジションを得たら
植物で例えて言うと、スキマから
根・茎・葉・花・実・種を通過して
次元上昇して
8段階の完成バージョンとなります。
松陰は
幕府の世に生きながらえるのを恥として、
いち早く日本をまとめなければならない、と
何の未練もなく太く短く、
死ぬべき時を思ったのでしょう。
一番勇気をもって生死も超えて
確信を持った松陰には
700年後の人を泣かす言葉・行動を残す、
という決意と覚悟を感じます。
涙は心の世界であり、
境界線のない世界が涙です。
私たちも吉田松陰の志をもっていれば
松陰のすべてがわかります。
体は死んでも大和魂はここに置いておく、
と言ったのは
自分の心を受け取る
700年後の人間の心を
振動させる言葉行動だからでしょう。
現在、令和哲学カフェは
令和哲学チャンネルにて
アーカイブが1週間視聴可能になります。
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