【20250419】今の時代に必要なアンガージュマンとは? 令和哲学カフェNo.984

おはようございます、ノ・ジェスです。

毎週金曜日に開催される令和哲学カフェは
『私が1番好きな哲学者シリーズ』 として
ライプニッツ・カント・サルトル・
乃木希典を取り上げ
令和哲学的整理で楽しく哲学できる
オンラインカフェをコンセプトに
開催しています。

今回のプレゼンテーター井上紗莉さんより
ジャン=ポール・サルトルについての
紹介がありました。
サルトルはこの現実には
意味価値が無いことに気が付き、
人間の意識(即自存在=物質・対自存在=意識)
が現実をつくっていることがわかりました。

だからこそ自分自身の目標に向かって投企し、
社会や政治に積極的に参加して責任を負う
『アンガージュマン』することで、
その自由をどう行使するか、
社会にどのように関与するか
自分自身で意味・価値をつくることが
重要だとしました。

しかし、現実が何からつくられているのか
「無」を定義できなかったことで、
サルトルは存在の牢屋の中での
自由な生き方にとどまってしまい
時間・空間から自由になれませんでした。
実存主義哲学者として
沢山の人に影響を与えましたが
【個性完成】そこから
「共同体を完成させた社会」を
つくることができませんでした。

今回のディスカッションテーマは
「今の時代に必要なアンガージュマン」でした。

5人の哲学者たちからは、
次のような意見が出ました。
・意味価値を創造すること
・知らない人に声をかけること
・問題意識を広げること
・日韓を一つにする若者
・不可能性に飛び込む

令和の日本が抱える
最も根本的な問題は何か。
問題意識を持つことで、解決への道が見え、
イノベーションが生まれます。
今ここを「最悪の地獄」としながら
「最高の天国」にするには、
認識の変化が必要です。

「存在があるままで無い」
この真逆の認識の転換によって、
不可能性へと飛び込む勇気が生まれます。
有・無がある世界では
生きる意味・価値を発見することができません。
だからこそ、自分の人生の意味・価値・目的は、
自分自身でつくり出す必要があります。
サルトルはこのプロセスを
「投企」と呼びましたが、問題を発見し、
不可能性に飛び込むことで、
源泉の動きと繋がった物語を
持つことができるのです。

現代では、見知らぬ人に声をかけることさえ、
時に「悪」とみなされる風潮があります。
しかし、自らの物語を持ち、
その想いをもって人と関わることで、
新しい出発が可能になります。
特に胸が痛むのは、
「7つのギブアップ」が広がっていることです。
恋愛・結婚・出産・家・仕事・人間関係、
そして夢までも放棄し、
人生を諦めてしまう若者が増えています。

だからこそ、今の大人がこの時代に
本当に責任を持つべきです。
積極的に、若者たちが気持ちよく恋愛し、
結婚し、子どもを産み、未来に確信を持って
挑戦できる社会をつくることが、
私たちに求められています。
愛の時代を拓き、
新たな社会を創造していきましょう!

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