おはようございます。ノ・ジェスです。
昨日は、第57回令和哲学カフェが開催されました。
毎回多くの方に
ご参加いただきありがとうございます。
「ドゥルーズと尊厳」2日目は
「尊厳を持続させるためには
どんな条件が必要か」の
テーマでWHT※をしました。
尊厳が持続するためには、
自分の尊厳だけではなく、
相手を尊厳にさせることができる
状態になる必要があります。
お互いに尊厳感覚を持てた状態で
初めて尊厳関係と呼べるからです。
ビンと鳥の絵の、
ビンである騙し騙される
現実世界の中にいると、
色々な人と出会います。
その人たちを尊厳にするためにも
ビンの中の涙を
感じることは大事なことです。
相手を尊厳にさせることができる
状態というのは、自分自身が
ニーチェの言う「海」になることです。
尊厳は比較不可能であるのに対して、
川の水同士は比較が生まれたり、
汚れていきますが、
全ての川は海でひとつになり、
塩で浄化されます。
すべてを受け入れて上昇がおきる、
その世界が「海」であり尊厳です。
自分自身が「海」になっていれば、
ビンの中の人が
どんな川の水の状態でも浄化でき、
相手も海にさせることができます。
「海」の圧倒的な影響力を
持つことも尊厳を維持する条件なのです。
ニーチェの末裔とも言うべき
ドゥルーズですが、
ポスト構造主義の哲学者である
彼の哲学は「違いの哲学」と称されています。
世界を固定された構造でみるのではなく、
始まりも終わりもない動きでみていました。
動きから常に違いが生まれているので、
とどまらず、すべての制約や
抑圧から自由であれ、
常により素晴らしい自分になれと
「持続的自己克服」を主張しました。
→※用語集はこちら
https://reiwaphilosophy.com/community/knowledge-base/words/
次回の令和哲学カフェは、
8/17(月)21時から開催します。
どうぞお楽しみに!