【20221216】切腹にみる人間精神の意志・集団武士道の進化 令和哲学カフェ No.612

おはようございます、ノ・ジェスです。

令和哲学カフェ6期テーマは
「アモールファティ ~集団武士道の進化~」
をテーマにお届けします。
5人の21世紀SAMURAIたちが、
各曜日を担当しながら
宮本武蔵、新渡戸稲造、坂本龍馬、
吉田松陰、山本常朝(葉隠)を深めています。

火曜日は塩見典子さんの担当で
武士道を哲学しています。
今回は、第12章
「切腹~生きる勇気、死ぬ勇気」
をとりあげてプレゼンテーションされた後に
切腹の本質について
ディスカッションしました。

ビルディングとしては
1階.人間は生命体ではなく精神体
2階.全てを受け入れる覚悟
3階.寂静の心
4階.純化された自己破壊
5階.義の相続
と素晴らしい整理がされました。

私の整理では、この世に対して
一番ファイナル希望だけは遺したい、
その懇切な意志を知らせているのが、
切腹だと思います。
体は消えても、
これだけは絶対に相続させていきたい、
体を超えた精神体としての
死に方勝負をしたのが侍精神です。

8月15日の終戦宣言までの日本が
『日本の一番長い日』でも映像化されていますが
阿南陸相は
終戦に反対する部下のクーデターを
鎮静するために、
10時間もの苦痛の中で切腹をします。

最後まで戦いたい部下の心も、
終戦にしたい天皇の心もわかって
現実としては絶対的主導権を喪失し、
日本の尊厳を守ることはできなくても
精神だけは生きて、無限大日本の尊厳を守る
自信感はしっかりあることを訴えました。
三島由紀夫も、経済の豊かさの奴隷となり
日本精神がなくなっていく社会に対して
こんな文化の中で呼吸することは恥として
自分の精神を残すべく、切腹しました。

この世に対してのファイナル希望。
体が生まれたり死んだりする世界よりも
大切なことは、共同体への貢献であり
集団武士道の進化なのです。
生命に依存して生きる現実ではなく、
進化し続ける集団武士道に
恥にならない精神を
証明していく世界が切腹です。

自分の命に依存する人間は怖がりで
不安・恐怖を超えられない、
脳で生きる人間です。
源泉動きの意志と繋がって勝負し
集団武士道の
終わりなき進化に依存していきましょう。

現在、令和哲学カフェは
令和哲学チャンネルにて
アーカイブが1週間視聴可能になります。
ぜひお友達にもご紹介ください。

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