【20230331】米ソ冷戦対立と学生運動 令和哲学カフェNo.673

おはようございます、ノ・ジェスです。

令和哲学カフェ6期は
「大和魂から希望の花が咲く令和魂へ
生きることと見つけたり!
明治維新~令和154年間を解き明かす!」
という新テーマで
21世紀侍の5人と共に
日本の近代歴史を紐解きながら
お届けしています。

新シリーズでは、曜日ごとに15年単位で
明治維新からの154年間を紐解きます。
明治維新から1945年までの77年間を
集団武士道の男性性勝負、
1945年8月15日から2022年までの
77年間を集団武士道の女性性勝負として
取り上げていきます。

火曜日担当は塩見典子さんで、
1961年から1975年を深めます。
今回は学生運動を取り上げました。

1947年からの米ソ冷戦は、
自由はあるが格差を生む資本主義と
平等が一番大事な社会主義の対立が続き、
さらにキューバ危機やベトナム戦争の
勃発に繋がっていきます。

ベトナム戦争のあまりのひどさに
アメリカ国内外から反戦運動が起こりました。
権力に対する社会運動も世界中で発生し
このような背景から
1968年あたりから学生運動が始まりました。

共産主義は、既存の権力を打ち倒すには
暴力を求めました。
日本でもインテリ層は
共産主義を多く支持していて、
1960年代後半、ベトナム戦争反対や
安保条約更新阻止で社会運動が盛り上がり、
特に思想を持たない学生運動から、
過激な新左派の活動と共鳴して
権力に対して暴力が肯定されるような
風潮ができました。

過激派の中の過激派、赤軍派は
よど号ハイジャック事件や、
あさま山荘事件を起こしましたが
学生運動では変わらない
と理解した若者たちは次第に
政治から経済へと移行していきました。

世界の学生運動が起きた原因ですが、
ヨーロッパでは学生運動と
労働者のデモが繋がりました。
王様の時代から、
革命で資本家階級が登場し、
酷い格差が生まれました。
生産手段を持たない労働者は
奴隷のように扱われたので
反戦運動もある中、労働者や弱者を中心に
人間みんな平等という
共産主義の大ブームが起こりました。

日本の学生運動がなぜ失敗したかは、
以下のように考えています。
学生たちは人間が機械のように扱われる
社会構造の矛盾に猛反発し、
教養のある共産主義者たちは
柔らかい社会をつくるためには
政治権力をとる必要があると考えました。

学生たちをひどい暴力に誘引したのが
支配権力だと思います。
国民の、学生を応援したい心は
ひどい暴力に走ることで消え、
労働組合もその前に挫折して
法律に従ったので、学生運動は
労働者とも連携できず失敗しました。

学生運動の多くは
明確な哲学や問題意識がなく
全世界的なムーブメントにより
団結したものの
上手く国民の応援をもらえずに
エンジンが消えたのだと思います。

学生運動の若者たちのエネルギーは
政治革命では失敗しましたが
アニメに影響を与え文化を発展させました。
若者たちのエネルギーは
未来に繋がることがあると思います。

現在、令和哲学カフェは
令和哲学チャンネルにて
アーカイブが1週間視聴可能になります。
ぜひお友達にもご紹介ください。

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