【20201028】心のゆとりがない理由とは?令和哲学カフェNo.106

おはようございます。ノ・ジェスです。

一昨日は第106回令和哲学カフェ
「フッサールと令和哲学」4日目が開催されました。
毎回多くの方にご参加いただき
ありがとうございます。

今回は「現代人はなぜ心のゆとりがないのか?」
をテーマにWHTを行いました。

私たちは無意識に「10代なら良い学校に入り、
20代・30代なら就職や結婚する」など、
時代の普遍的基準に縛られています。
そして、普遍的基準を幸せ成功モデルとし、
その基準に自分を合わせることに
心が忙しくなっています。

フッサールの哲学とつなげるならば、
心のゆとりをもつためには
普遍的基準点を再創造することです。
人類77億人が否定できない基準点をつくり、
その道を全ての人に案内できれば、
心にゆとりが生まれます。
自分の意思と関係ない、
誰かがつくった基準点に
翻弄されてしまうから苦しくなります。

普遍的基準点の再創造には、
フッサールの主張するエポケー(判断停止)
を取り入れることです。
自分の意識が立ち上がることで、
現象が立ちあがりますが、
その自分の意識も現象も
すべて現象学的還元させるのです。
それは、令和哲学で例えるなら、
ビン鳥※の外へ戻ることにつながります。

意識が立ち上がり、現象が立ち上がり、
意味づけ価値づけされるなかで、
その基準にみんなが賛同するものがあれば
価値基準になります。
いつのまにか作られたその価値基準を
無意識で自分の基準として持っている状態では
「こうあるべきだ」が常に存在し、
プレッシャーも強くなります。
このように、実は合意した価値基準が
暴力になっているのです。
ですから、
知っている世界から自由になれる技術、
判断不可能な世界で
純粋自我に戻れることが救いになるのです。

→※用語集はこちら
https://reiwaphilosophy.com/community/knowledge-base/words/

次回の令和哲学カフェは
10/28(水)21時からです。お楽しみに。

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