【20240630】局所実在を認めた関係では平等関係になれない 令和哲学カフェNo.932

おはようございます、ノ・ジェスです。

4年間平日毎日開催した
令和哲学カフェは
リニューアルして
毎週金曜日開催となりました。
AI時代のBEST BEING、
To live bestな道を発見し、
共に歩むことを目的としています。

まずは5人の侍と
アドラー、フロイト、ユング、ラカン
4人の「心理学」を深め、
それらを令和哲学により統合して
上昇させるメタ4でお送りする予定です。

初回は
アルフレッド・アドラーを取り上げました。
『嫌われる勇気』で有名なアドラーは
フロイト、ユングと並び
心理学の三大巨頭と言われています。

彼はすべての問題は
対人関係により起こるため、
自分と他人の課題の分離をすることで
認定欲求から自由になり、
自分の人生に
責任をとれるようになると説きました。
その上で
共同体感覚を持つことができるようになり、
その感覚を持って生きることが
自分自身や人類の幸せに
貢献することだと言っています。

ディスカッションでは
アドラー心理学の良さと限界、
アドラー心理学はAI時代に
人類を救済できるのか、について話しました。

アドラー心理学の良さは、
問題の原因を自分の目的に置くことができ、
決定論に縛られずに
自由意志を持てることなどが挙げられました。

しかし自分と他者の課題を分けることで
水平関係ができると言っている点は
限界があります。
すべての問題は人間関係が問題なのではなく、
体が人間、体があると
思っていることが問題です。

局所実在を認めた上での関係は
尊厳関係になれません。
磁石でいうとNもSもないから、
Nにもなれる、Sにもなれるのです。
男と女・存在があるところから
出発する関係では、
時空間もないところからくる
関係ではないため
共通土台がないのです。

アドラー心理学が完成するには
局所実在が実在しない世界を共通土台として、
そこからどうやって部分の存在が生まれ、
部分の存在はどういう意味なのかを
知らなければなりません。
嫌われる勇気ではなく、
オールゼロ化の勇気こそ必要な勇気です。

脳を完全に卒業して、なぜ脳が必要だったのか、
この現実がなぜ必要だったのかがわかることで、
現実世界のすべての関係を結ぶことができ、
関係構築ができます。
自分のゲーム設計・物語を
持つことができるので
関係主導権を持つことができます。
その状態であれば
関係主導権の争いは起きません。

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